サンクチュアリ
何年か前に、家の西側にある杉の木のふもとを、「サンクチュアリ」と決めた。
サンクチュアリとは、聖地という意味だが、
人間が手を入れない自然界の存在がくつろつための聖地なのである。
今日は、敷地内に咲き始めた様々な花を集めて献花をした。
杉の木の前には、太い丸太が置いてあるので、
そこに花を入れた器をのせるのだが、沢山のキノコが最近は生えてきて、
木を徐々に分解しようとしている。自然の営みである。
今日は、ピンクのかわいらしい菌類が付着していた。調べてみたら、マメホコリというキノコらしい。
よく見ると自然界には不思議なものが、そこらじゅうにたくさんある。
テレビを見たり、ネットを見たり、与えられている情報を受け身に見ている時間などもったいなさすぎるのだ。
庭ではラズベリーの花が咲こうとしていた。イチゴの花は終わり、いま、実が熟し始めている。桑の実も色づいているところ。いろんな実がなり、収穫できるのが楽しみだ。
しかし、最近では、ミツバチが減っているというが、やはり、見かけるのが少なくなったように感じている。花の周りに集まるのは、アブが多いような気がする。
アブでも受粉する役割は果たしていると思うが、蜂じゃないと受粉できない花もあるので、心配だな。
サンクチュアリにあいさつをして、東西南北にもそれぞれ朝の挨拶をするので、敷地をぐるっと回ることになる。ひとまわりするだけで、やるべき仕事が現れ、たくさんの情報が入ってくるので、また、そこを何往復もすることになるのであった。