そめいよしの
時代が移り変わろうとも 日本人の自然を愛でる 深く繊細な感性が 失われぬよう それを守るために 自然界が創りだした花。 そめいよしの。
●東京の桜からのメッセージ
(東京の桜の写真は無いので、写真は猪苗代の観音寺川の桜 2015.4.26)
前回の出張の時に、東京の桜を見て、
なんか、妖怪っぽいと思ったのだけれど、
自分の中の都会に対する何か偏見のようなものが
そう思わせた感じがしたので、
再度、ちゃんと桜のデーヴァとつながるようにしてみた。
桜のデーヴァは濃いピンクでガーベラのようなイメージが浮かんできたのだけれど、
繋がってみると、薄いピンクのエネルギーが私の身体全体を覆った感じになる。
時代は変わっても、自然との繋がり、
自然に対する感性を失わないように、
その深く繊細な感覚を守るために、
デーヴァがソメイヨシノをつくったそうな。
そのメッセージに泣きそうになりました。
●クローンであるソメイヨシノ
エドヒガンとオオシマザクラの交配から出来た園芸種。
葉よりも鼻が先に咲く華やかさから人気の桜。
種からは育たないため、すべて接ぎ木のクローンである。
だから、一斉に咲き、一斉に散る。
通常、自然界のものは、タイミングがそろっていると、
気候の変動や環境変化で共倒れしてしまうので、
レジリエンスを高めるために、発芽や花を咲かせるタイミングが
バラバラだったりする。
ある意味、人工的でもあり、人間の期待に沿っているのかも。
●オオヤマザクラとソメイヨシノ
裏磐梯は標高が高い寒冷地のため、植物相が平地とはかなり違い、季節を告げる花も違うのが面白い。
裏磐梯では雪解け後にまず咲くのは水芭蕉。
気候的に合わないのか、ソメイヨシノは無く、桜と言えばオオヤマザクラだ
最初は、葉っぱが一緒に出るのと、桜並木にではなく、山の中にポツンと咲いているので、今一つ物足りなさを感じたが、自然の中に凛と咲く姿に慣れてきたので、今では、こちらの方が好きになった。
(オオヤマザクラ/裏磐梯 2015.5.2)
なので、よけいに、東京の桜に対するわざとらしさや、桜が咲くとみんなが浮かれる感じに、
ちょっと、うんざりした思いを抱いてしまうのです。
でも、どんなに開発が進もうと、どんなに汚染された環境であろうとも、
毎年季節がくると、一斉にピンクの花を咲かせるソメイヨシノは、
どんな人の心も動かす力がある。
それは、自然の乏しき場所にいても、日本人が自然を愛でる気持ちを忘れないように、
かろうじて引き止める役割をしているのかもしれない。