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3.フランスギク


フランスギク (Leucanthemum vulgare) 別名:オックス・アイ・デイジー、ムーン・デイジー 

キク科 多年草

「そのままで完璧だ」

「何かをしようとする自分」と、「流れに任せようとする自分」の葛藤。

何かをすること、何かをしていないと落ち着かないというパターンが染みついている。

それを続けても空回りしていることをわかっていても、手放すことができない。

人と比べて自分がダメな気がしてくる。

分解したものを、一つ一つ完璧に仕上げようとして全体を見失う。

細部にこだわり、先に進まない。丁寧にやろうとして仇になる。

自分が決めた決め事に縛られ、それは自分で決めたことだということを忘れている。

***

時には、順番や形を決めて物事に取り組むことも必要だが、

自分が変化してきた時に、その枠を取り払うべきタイミングもある。

それに気づかずに、その中で空回りし始めると、

様々なことに対して自信がなくなり、自分の目が外に向いてしまう。

軸を見失い、外の状況に引きずられ、ブラックホールにはまりそうになる。

***

フランスギクは中心に黄色の筒状花が美しい幾何学的ならせんを描いていて、この完璧さにいつも見入ってしまいます。完璧に幾何学的ならせんと白い花弁が、中心から外にエネルギーを放つようです。

自分の中のもやもやに気づいた時、もしくは、それが押し寄せて自分の中に入らんとする時、フランスギクは中心からスパイラルに広がり放射するエネルギーで、そのモヤモヤを蹴散らしてくれる感じがします。フランスギクの写真を見ながら、もしくは思い浮かべながら、「そのままで完璧だ」と3回言ってみるとよかったりする。

フランスギクは、こぼれ種でどんどん増える。やせた土でも全く気にせずに生育することができ、とても強靭。見た目と違い花の香りはあまり良い香りとは言えないが、胸部疾患の強壮剤となる。この辺りではどこでもはびこるのであまり大事にされていないが、葉、花、根共に薬用で利用することができるらしい。

フランスギクという名前ではあるが、原産地はユーラシア大陸温帯地方の野生種。かなりパワフルである。

近縁のシャスタデイジーの方が園芸種らしいけれど、名前がかっこいい。もっといい名前を付けてあげたいものだ。

*今年は観察がまだ足りない&良い写真がないので、来年も引き続き観察&撮影をしたいところです。

 
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© 2015 AJ. Wasabi Nakamori

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